こんにちは。sacoです。
我が家の息子はエピペン持ちの乳アレルギーです。
食物アレルギーっていつか治るの?って考えたり、色々不安でいっぱいですよね。
息子は結構ひどく、5歳まで自然に治ることはなかったので、
今少しでもアナフィラキシーショックにならないように経口免疫療法をしています。
アレルギー物質を食べても大丈夫なの?とも思いますよね。
今回はそんな息子がミルクアレルギーの発覚から経口免疫療法をした理由を伝えたいと思います。
結果としては0.01ccから始めて現在は25ccまで飲めるようになりました。
症状などはそれぞれ違うと思うので、一つの例として読んで下さい。
こんな子もいるんだなと、少しでも共感や不安解消が出来ればと思います。
経口免疫療法とは
今までは、負荷試験で陽性と判断された場合、その食物を完全除去する方法でした。
ところが最近、「症状をコントロールしながら少しずつ食べていくことで、原因食物が食べられるようになる傾向がある」という報告が世界的にあるようです。
この取り組みを経口免疫(減感作)療法と言います。
これは新しい治療法というわけではなく、まだ研究段階の治療法ということです。
必ず治るというものではありません。
※ 即時型のアレルギーは5歳までに8割のお子さんが自然に治ると言われているので、焦って治療を考えなくても大丈夫ですので焦らないで下さいね。
急速免疫療法と緩徐免疫療法
経口免疫療法には2つのやり方があります。
- 急速経口免疫療法 … 食べられる範囲を超えて原因食物の摂取量を徐々に増量していく(短期間で増量する )
- 緩徐経口免疫療法 … 比較的ゆっくりしたペースで増量する
息子は緩徐経口免疫療法をしています。
やり方は病院によって違うので、近くの病院ではどちらのやり方をしているのか、自分の考えはどちらがいいのかをきちんを考えていた方がいいですね。
リスクや注意点
もちろんリスクもあります。
・アナフィラキシー(かゆみ・蕁麻疹・軽いゼエゼエ等)を起こす場合があるという事です。
実際に息子は毎日決まった量の牛乳を飲んでいますが、昨日は大丈夫だったのに今日はダメだったという日がありアナフィラキシーを起こす事があります。
抗ヒスタミン剤・エピペンは家に常にあります。
・長期の旅行に行けない
2.3日の旅行ならその期間中止をして、帰ってきてから再度量を減らしてスタートできますが、2.3週間も空いてしまうと始めのうちは0からのスタートになってしまいます。
・寝る2.3時間前には飲む&食べる
寝る前にあげると寝ている間にアナフィラキシーを起こすことになって危険です。
仕事などの都合で寝る2.3時間前に飲めない場合はやらない方がいいですね。
必ず専門の先生のもとで指導してもらって専門医と共に進めましょう。
昨日が良くても今日がダメな時があるので、抗ヒスタミン剤もないのに、自宅で指導なしでやるなんてもってのほかです!!
乳アレルギーが発覚するまで
息子は粉ミルクは使用せず、離乳食が始めるまでは完母で育ててきました。
生後3か月あたりからずっと口の周りが赤く、目の周りも赤い子でした。
お肌が調子のいい日もあるので、中々気付けなかったんですが、たぶん私が食べている物が原因だったと思います。
なぜなら、母乳を卒業したとたんにお肌の調子が良くなったからです。
病院の先生からは母乳はあんまり関係ないと言われてたけど、あたしは実体験から関係あると思うんです。
だって私が乳製品食べるとひどくなるんですもん。
近くにアレルギーの専門の先生がおらず、当たり障りのない診断ばかりでした。
アレルギーの看板を掲げていても全然精通していない先生って多いんですよね。
そのアレルギーの看板のある病院の先生に、
「食べて症状が出ないと分からないから食べさせて」
と言われ、素直に家で食パンを食べさせたら顔がパンパンになったんです。
子供の痒がる姿、パンパンの顔を見ると可哀想でたまらなくなりました。
ここから大きな病院を紹介してもらい乳製品の完全除去がスタートしました。
経口免疫療法を決意した理由
4歳までは大きな病院に通いながら完全除去をしていました。
5歳に差し掛かるときに
「負荷試験をしてみましょう」
と言われ試みたのですが、0.1ccで口の周りが赤くなったので中止になりました。
そこの病院では完全除去以外に治療などはできないといわれ、経口免疫療法があることを教えてもらいその病院へ話を聞きに行ったのです。
- まだ研究段階だという事
- 牛乳は治ることは難しいという事
- 牛乳の場合は治るより、アナフィラキシーショックになりにくい体にするという事
- 毎日続けられないならやらない方がいい
こういった内容の話を聞き、牛乳を大量に飲むことはできないが、アナフィラキシーショックになりにくい体にするというのはすごくいいんじゃないかと思ったんです。
小学生になって親元から少しでも離れた時に誤飲のリスクは確実にありますよね。
その時にアナフィラキシーショックにならず、蕁麻疹くらいで終われるならその方が体的にもつらくないんじゃないかと思ったのが理由です。
経口免疫療法の成果
今、経口免疫療法を始めて3年目に突入したところです。
結果としては0.01ccから始めて現在は25ccまで飲めるようになりました。
以前5ccでアナフィラキシーショックになったのですが、その5ccを余裕で越えているんです!!
我が家は引っ越しをしたので2つの病院をまたいでいます。
引っ越し先でも経口免疫療法をしている病院が通える場所にあったのは本当によかったです。
しかも一つ目の病院が参考にしている病院だったので、そこまで考えを変えることなく病院を変更することができました。
ですが、多少やり方は違いました。
一つ目の病院
いざ免疫療法を始めるにあたってどれくらい飲めるのか負荷試験を行いました。
1ccを飲んで様子をみてクリアしたので、5cc飲んだ所でアナフィラキシーショックを起こしてしまいました。
重い症状ということで0.01ccからスタートしたのです。
毎週毎週0.03ccや0.05cc少しずつ増やしていって2ccまで飲めるようになったところで転院。
現在の病院
以前の病院では一日一回だったのが、こちらの病院では2ccまでは一日2回を一定期間(約1か月)飲み続けて症状が出なければ負荷試験で増量するという流れ。
(2cc以上になれば一日一回になります)
アレルギー症状がでれば振出しの1日目からスタートといった具合で地道に増量していきます。
この1年間で2ccから25ccに増量しました。
こんな感じで同じ経口免疫療法でもやり方は先生・病院によって全然変わるということです。
通える範囲に二つあるなら、二つの病院の方針などを聞いてから納得のいく病院にすることをおすすめします。
まとめ
今、乳アレルギーで完全除去をしていますか?
免疫療法の話をしましたが、絶対にしなければいけない物ではないので、焦らないでくださいね。
5歳までに自然に治る子は8割もいます。
5歳まで治らず、今通っている病院が完全除去しかできない病院なら、こういう療法をしている病院もあるよ。というのを伝えたかったのです。
ですが治る保証もないですし、リスクもデメリットも知ってほしいと思います。
実際に急速経口免疫療法をして一時的に心肺停止になり低酸素脳症になったという事象もありました。
まだ、なにが正解なのか分からないけど、どんな選択をしても子供の幸せな未来のために出来ることをがんばりましょうね。
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